筆や刷毛にベッタリと絵の具やペンキをつけて描くというのは、確実に紙や壁面に着色する方法だが、ハブラシというのは確実に歯を磨く道具として妥当なのだろうか? と、寝る前の息子の口をのぞき込みながら、仕上げ磨きをしている。 ◇ ◇ 絵の具をつけた筆を…
殆どの人が気づかないうちに、サッカー場サイズの小惑星が月の軌道より内側を通過していたとか、スマホやパソコンが原因不明の突発的フリーズを起こしたのは宇宙線が原因だったかもとか、日本だけでなく世界的に火山活動が活発になってるんじゃないかとか、…
気温が高くなってくると、自然、熱いものよりも冷たいもの、涼しげなものを食べたくなる。ということで、安直なことに、今夜はスーパーで買ってきたパック詰めの鮨。 中に、小さなイカの足(ゲソ)が載ったのがあったが、あれはヤリイカだろうか。ふと思い出…
今年の立夏は5月5日のこどもの日だが、既に夏のような暑さが、穀雨の日にやってきた。息子のお友達は半袖半ズボンだ。息子が「はやく半ズボンを出してくれ」と言っている。 ◇ ◇ 三十年くらい前には、毎年のように5月の笠間(茨城県)に行っていた。陶器市…
左手の人差し指を怪我した。床に落ちかけたプリントを押さえようとして、テーブルに近い左手が伸びたのはいいのだが、人差し指の爪先がテーブルの縁に激突、爪が長さの半分くらいのところで、幅の半分くらい折れ曲がり、割れ、はがれ、血が出た。 もう、痛い…
小学校から帰ってきて外で遊びたがる息子を、何とか机に向かわせて、たまり始めている塾の勉強に誘導。宿題が終わっていないのに、しかも塾に行く日なのに、外で遊びたいとか、もうそろそろ無理なんだよ。 人間が進化して社会性を獲得し、おそらくそのときに…
西から雨が近づいているという天気予報の通りに、夕方から雨が降り始めた。桜の花はとうに散ったこのところ、数日おきに雨がやってきているのは、いわゆる「穀雨」に相当するのだろう。二十四節気の穀雨は今週金曜日だ。 ◇ ◇ 私は田舎の小学校だったので、ク…
2年前の4月16日は「熊本地震」の本震だった。四日前に入院した父親が、未明の3時に病院からケータイで電話をかけてきて、「うちに帰る」。 自宅にひとり残した妻=私の母親のことを思ってのことか、それとも眠れない夜のラジオで聞いた、かつて住んでいたこ…
それだけで、文明のふたつや三つ、簡単に滅んでしまう。 直径1.2メートルのボールを考えてみた。1.2メートルというと小学校1年生男子の平均身長くらいで、まあざっくりと、運動会の大玉ころがしで使われる大玉くらいの大きさと思ってください。 ◇ ◇ 地球が、…
は簡単だ。運転して楽しくないからだ。これは一般論じゃなくて、あくまでもワタクシ的理由なんだけど、ここは個人のブログだから個人的理由で押し通す。 運転して楽しければ、車を持ちたいと思うし、そのための諸経費にお金がかかっても、楽しければ納得でき…
学校から帰ってきてゼリー飲料を一本空け、アメリカンドッグを2本食べながら学校の宿題を済ませ、「国語って嫌いなんだよなぁ」と言いながらも塾に向かって元気に出かけていった息子だが、しばらくしてケータイから電話がかかってきた。「電車に乗ろうとし…
もう随分むかしの大学生の頃、大学の敷地内の池にコイが泳いでいた。どこの大学にあると思うけど都市伝説というやつで、大学の池はちょっと離れたところにある公共の公園と地下でつながっていて、公園の池と大学の池との間をコイが行き来している――というや…
先日、算数の筆算で補助数字を書かせないのは、文系官僚の陰謀だ(じょーだん、ですよ)と書いたけど、息子が筆算の繰り上がり、繰り下がりの瞬間にぼんやりしている理由について、あれこれ息子を観察しつつ考えている。 ▼卯月八日、理系離れと筆算 http://d…
息子のお友達の家では、固定電話はなくて携帯電話だけというところもあるらしくて、あ〜、時代なんだねぇ、と思う。 むかしはアルバイトして、お金貯めて、高い権利料を支払って電話加入権を買って、ようやく固定電話を自宅に引くことができた。寮を下級生に…
実際に「春休み疲れ」というものがあるのかどうかはともかく、“通常運行”での小学校の新年度時程が始まってくれて、ほっとした。きょうから給食だし、昼ご飯の心配が減っただけでも、かなりラク。その所為だと思うけど、きょうの午前中はどっと疲れが出て、…
塾から渡されている算数の“毎日1枚ドリル”を、おおよそ1問30〜40秒ほどで解いている小5の息子なのだが、どうもケアレスミスが続く。というか、なかなかなおらない。息子自身も採点結果を見て「あれ? あれ? なんでココ間違えたかなぁ」と首を捻り続けて…
山に登るのではない。山に還るのだ、と唐突に思った。 なぜ登るのかと問われて、そこにあるからと答えた登山家がいたらしいけど、実は登っているのではなくて、帰ろうとしているのではないかと。少なくとも日本人にとっては登るのではなく、帰る、場合によっ…
「名札入れが壊れているものは、新年度までに新しいケースを用意してください」 きょうは小学校の始業式で、もちろん前日に持ち物は揃えてランドセルに入れて準備万端。新年度の最初の日なんだから、忘れ物や遅刻なんてご法度だ、と。まあ、大丈夫だろうと思…
ようやく二週間の春休みが終わり、明日はいよいよ新年度の始業式。新五年生となった息子のことである。この春休みの間に、私の体重は3キロ近く増えてしまった。二週間の間、昼ご飯を食べていたからである。 一人の平日には昼食を食べないか、食べても量が少…
私の好きな映画『ノウイング』(Knowing、アレックス・プロヤス監督、ニコラス・ケイジ主演)に、MITで講義をしている主人公が学生から、先生は宇宙は偶然だと思うか、必然だと思うか、と問われて、宇宙は偶然に出来たもので意味なんて無い――なんて応える場…
息子が「アシュラは遺伝子異常なのかな?」と言うので訊いたら、顔が三つに腕が三組=六本あるなんて、きっと遺伝子異常に違いない、と。 ▼阿修羅 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E4%BF%AE%E7%BE%85 「あんな具合に腕がたくさんある人…
新年度が始動した月曜日は、入社式や入省式のニュースが流れていた。 わが家にもこの春、新人がやって来た、というか、いつも新人が来ているんだけど、でも長い付き合いになりそうな本がやって来た。 三省堂の「新明解国語辞典 第7版 特装青版」と「故事・こ…
図書館へ、予約した本を借りに行く途中、近所の大学の新入学生の一団と出会った。大学の玄関前に集まった黒服の親子の集団で、ああそうか、きょうは入学式かと気づいた。4月1日か。学生生活から随分と離れていたので、大学の入学式なんてピンとこなかったけ…
明日から新小学5年生の息子が持ち帰った塾の国語教材に、クロアリがクロシジミという蝶の幼虫を育てるという話があった。 本来的に肉食でもあるクロアリが、クロシジミの幼虫を巣に持ち帰って育てるという話。どのようなメカニズムで、そんな共生関係が成立…
家族の寝床を用意するにあたって、畳の上に敷布団を敷き、その上に敷布を広げる。夏ならサラサラで風のよく通る麻とかなんだけど、まだ冬の装いのままなので、ふわふわの起毛タイプの敷布を使っている。手触りはまるでチンチラという猫の毛のように柔らかい…
いまは既に修了式は終わって春休みだが、まだ三学期も半ば頃のこと、小学校で出された調べ学習でネットで検索しろとか、Wikipediaを使えとか指示されたと息子が言って、だから家のパソコンで調べるんだ、と。 調べ物といえば、まずは紙の参考図書だろうと思…
もう摂氏1度高いと夏日という陽気だった。その中を、息子の予防接種に付き合って近所の病院へ。生まれてすぐの赤ん坊のころからお世話になっている小児科だけど、久しぶりに行ってみると看護師のみなさんから「おおきくなったねぇ!」と言われて、ちょっと口…
奈良から戻ってきてGoogleマップの航空写真とか見ていると、かつて内裏などがあった平城宮跡は観光地として機能するように整備されているので、場所がはっきりとわかるのだが、そこから南に向かってかつて延びていた朱雀大路が全然わからない。かつて、7、80…
1200年あまりの時の隔たりを時速200キロで戻ってきた。とにかく東大寺はでかかった。 いや、「大きい」とか「でかい」では足りなくて、縦書きの「ドカーン!!」で、それも手書きの荒ぶる毛筆タッチで最後は二重感嘆符でないと。 その「ドカーン!!」が正倉院、…
奈良に来ている。「与楽の飯」(澤田瞳子、光文社、2015)を読んで以来、作中の情景に坂道が登場する、それもかなりきつめの坂らしいので、気になって確かめに来た。 ◇ ◇ 東京から新幹線で京都、そして、近鉄奈良線に乗り換えて奈良に到着したのは昼過ぎだっ…