四季一筆

徒然に。

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

睦月三十一日、月を失う

今夜は月食で、時間的には観測がし易いとは言え、なにより寒くてそれどころではない。本影食の始まりで何枚か撮ってきたが、カメラの電池が冷えすぎて上がってしまいそうなくらいに寒い。早々に退散した。もう少し暖かいといいんだけど。 NHKの中継映像を眺…

睦月三十日、手洗いうがい

インターネットラジオからポール・マッカートニー(Paul McCartney)の「No More Lonely Nights」(1984)が流れてきて、ああ、懐かしいな、と。この頃の雑誌だったか、コンビニのカラー広告で、白い机の上に白い電気スタンドが灯っていて、影が紫色を帯びている…

睦月二十九日、討ち入り前夜

日めくりカレンダーをめくると、きょうは旧暦十二月十三日で「旧すす払い」とある。とすると、赤穂浪士の討ち入りがあった元禄十五年十二月十四日は明日じゃないか、と。ただしこれは旧暦での話。 毎年末12月のクリスマスの前ころに「きょうは12月14日、忠臣…

睦月二十八日、店の価値を決める

朝から曇り空で、寒さでカーテンを締め切った部屋は薄暗いので、ほぼ一日照明を灯して過ごしていた。きょうは家族全員が特に用事もない所為で、遅くまで眠ってしまった。玄関外の朝刊が呆れていたことだろう。 昼から、勉強に疲れた息子が、出かけてくる、脚…

睦月二十七日、道を譲り合う

夕方、カミサンと買物に出かけてみると、暗い道には残った雪が氷結してつるつるに光っている。車の轍にあたる部分が狭く乾いていて、歩く人も自転車もその細い道を通ることになる。 ところによっては轍の二本のうちの片側が凍ったままになっていて通れなかっ…

睦月二十六日、一日籠もる

寒いというのもあるけど、立て込んでいる仕事を消化するために、一日部屋にこもっていて、とうとう外に出なかった。かつての通勤生活の貧乏性が、まだ残っていて、隙間が空いているといろいろと詰め込んでしまう。ほら、電車の中で技術書広げて勉強しちゃう…

睦月二十五日、雪解け水凍る

朝の食器を洗いながら、いいことを思いついた。けれども、洗い終わって、さあ何だったかなと書き留めなきゃ、という頃にはすっかり忘れている。ラジオからのおしゃべりと、家族のうろうろとで汚染されて失われてしまったかのようだ。それとも、食器洗剤の泡…

睦月二十四日、エアコンに頼らない

寒気がやってきた。用事でN橋まで行ったのだが、ビルの間を吹き抜ける風が、まるで冷凍庫の扉を開けたような具合。 朝なんて平気で氷点下まで下がるもんだから、エアコンの暖房が動かない。霜取りしているのだ。毛繕いばかりして全然はたらかないので、エア…

睦月二十三日、雪を掻く

駐輪場の積雪は20センチくらい、表の道路で12センチくらい。カミサンと息子はそれぞれ雪用ブーツで出かけた。雪靴があれば雪かきなんて朝からやらなくてもいいのに。ともかく晴れている東京の朝には。 住宅街の道路は、それぞれの家のひとが獣道的に除雪して…

睦月二十二日、降り積もる

日中の早い時間からニュースで「早く帰れ、早く帰れ」と言われて、みんなが早めに仕事を切り上げて帰ろうとしたもんだから、鉄道なんか大混雑だったらしいのもニュースでやっていたらしいけど。早めの帰宅ラッシュで大混雑の駅の絵が欲しくて焚き付けたわけ…

睦月二十一日、歩く

「不要不急の外出を控えて」だそうだ。明日に予報されている大雪について。「不要不急」て何なんだろうか。 不要不急 読み方:ふようふきゅう 重要ではなく、急ぎでもないこと。 (不要不急とは - 日本語表現辞典 Weblio辞書) だそうだ。とすると、仕事とか…

睦月二十日、大寒

旧暦だと今日ははまだ12月4日で、赤穂浪士が吉良邸に討ち入りを行うまでに十日あるわけだけど、二十四節気では大寒で、天気予報は関東地方の平野部でも月曜に雪が降るかもしれないと言っている。しんしんと降る雪は、討ち入りの舞台にお似合いだ。旧暦では大…

睦月十九日、冬にそなえる

朝、シャワーを浴びながらクリスマスソングなんて鼻歌で歌っている自分に気づく。大雪で行くところもないから……とか。ああ、クリスマスからひと月も経ってしまったのか。早く次のクリスマスが来ないかな。今度こそ、部屋を片付けて、サンタクロースや天使の…

睦月十八日、部屋に籠もる

年末から抱えている仕事を仕上げるために、きょうは一日部屋にこもっていた。つけっぱなしのラジオからは、暖かいだの春の陽気だの聞こえてくるけど、締め切った部屋の中では、いつもどおりに暖房と空気清浄機と。 ふと気づくと午後2時を過ぎていて、いけな…

睦月十七日、阪神大震災から23年

当時の私の上司が大阪出張で、泊まっていた未明のホテルで揺れに遭った。私にとっての1995年というのは、時代の不連続線のようなもので、ここで別の世界が始まってしまった! と感じられる年だった。極私的だけど、たとえば次のようなことがある。 1月17日 -…

睦月十六日、非常食を確かめる

明日で阪神大震災(1995)から23年。そういうのもあるし、先日、カミサンが部屋の大掃除をしたら、積み上げていた物品の下から非常用食料のコンテナが出てきたので中身を点検してみた。すると、 ・賞味期限を2年過ぎたカップヌードルの20個入りアソート ・賞…

正月十五日、小正月

今日は小正月で、ようやく正月明けと言ってもいいのかなという日。小豆粥を炊いて一年の邪気を払って一年間無事でありますようにと祈る日でもある。粥占とかもやるんだっけ。 小豆を炊いて粥を作ろうかと思ったが、私以外の家族はもともと豆類が嫌いだし、七…

正月十四日、水泉動く

七十二候による「水泉動く」(すいせんうごく)というのは、今年の場合おそらく今日までのことで、 すいせんうごく 【水泉動く】 凍っていた泉がわずかにとけはじめる。 (三省堂 スーパー大辞林3.0) すいせんうごく 【水泉動く】 地中では凍っていた泉が動…

正月十三日、センター入試一日目

なぜ地理の問題にムーミンがどこの出自かなんてのが出るのか不思議なんだが。いっそのこと「ムーミン谷はどこにあるでしょう」という問題にすればいいのに、とセンター入試から帰ってきたカミサンが言ってました。いや、受験生じゃなくて、監督側での参加な…

正月十二日、広辞苑(第7版)発売

NHKラジオの「すっぴん!」で、ディックがスピルバーグが、て言っているのでなんだろうと思ったら、トム・クルーズ主演の「マイノリティー・リポート」(2002年)の話だった。ディストピア映画ということで。ディストピア dystopia とは、「(ユートピアに対す…

正月十一日、鏡開き

【鏡開き】 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8F%A1%E9%96%8B%E3%81%8D これまで正月の鏡餅は、杵でついて手でこねて扁平に丸めてふたつ一組にしたものを、近所のS和菓子店で部屋の数ぶんだけ買ってきていたのだが、今回は色々ゆとりがなくて、一夜飾りに…

正月十日、援軍を得る

けさ眺めたスーパーの新聞折り込みチラシだけど、野菜がさりげなく退いてあって、ああ、売る側も困ってるんだなぁ、と感じた。本当に、品薄の野菜には困ったもんだ。きょうの大半の時間は、晩ご飯のおかず、それも野菜っ気をどうするか、てことばかり考えて…

正月九日、始業式

6時半に起きて神棚の水を換え、仏壇にお茶と水と線香、息子の朝食を準備して、起こして、寝床を片づけたり今年最初の資源ゴミを捨てたり。年末年始の2週間分のゴミが出されるはずで、早く出さないと集積所が一杯になるから、今朝は早めに出した。 ゴミ出し…

正月八日、成人式

聴くともなく聞いていると、FMからビリー・ジョエルの「My Life」が流れてきた。40年前、1978年のアルバム「ニューヨーク52番街」に収録らしい。懐かしい。私はまだ中学生だった。人見欣幸氏によると、当時はアコースティックが成熟を迎えようとしていた時期…

正月七日、人日、七草

今日は七草でした。朝食に七草粥は、早起きがきついので昼ご飯に出すことにして、午前の遅い時間に晩ご飯の仕込みをしてから制作開始。スーパーで買ってきた400円ほどのパックでは、スズナ、スズシロ以外の緑が少なくて、刻んでみると皿の上でちんまりとして…

理想の高低差

歳をとっていいこと、わるいこと、色々あるが、いいことのひとつは、好き勝手を言えるようになってきたということ。半世紀も生きていると世の中の大概のことがわかったような気になり、だから、ずけずけと他人を悪し様に莫迦にすることが出来るようになる。…

検索という拙速

N県S市に行って夕方に店で食事をしていたとき、窓の向こうには日没後の空を背景に、黒々としたシルエットで、Oホテルがどっしりと建っている。ふたつの太い塔があって、それぞれに丸い時計の文字盤のようなものがついている。向かって右側の塔のはいかにも時…

正月四日、初詣

正月四日で、近所のH神社まで初詣。とにかく今冬は冷え込むねとか話しながら、霜柱の痕でバリバリになった畑道を歩いて。小学生の息子は黒いネックウォーマーで目から下を隠し、イヤーマフを付けて帽子を被って、まるでどこかの民族主義の戦闘員のような出で…

カネは天下のまわりもの

N県S市から東京に帰ってきた。バスと電車と飛行機を乗り継いで千キロほどを一日で移動すると、それなりにくたびれるけど、それは狭い客席にこびりついたようにして座り続けているという肉体的疲労のほかに、千キロという距離を数時間で一気に移動するという…

今年の抱負

2018年は、よく眠ること。それを第一に留意しよう。すべてはそこから始まるはず。それなくして、ろくなことはない。仕事も生活も何もかも、十分に眠ることからやってくる。正しく回るはず。そう思う。