四季一筆

徒然に。

卯月二日、期待の新人

新年度が始動した月曜日は、入社式や入省式のニュースが流れていた。
 
わが家にもこの春、新人がやって来た、というか、いつも新人が来ているんだけど、でも長い付き合いになりそうな本がやって来た。
 
三省堂の「新明解国語辞典 第7版 特装青版」と「故事・ことわざ・慣用句辞典」の2冊。
 
◇ ◇
 
小学校時代に最初に使った国語辞書は、確か小学校で買わされた小学生国語辞典のようなものだったと思う。けっこう分厚い。その後、もっと収録語彙の多いものはないかと親に言って譲ってもらったのが古びた改訂版の「明解」だった。えび茶の表紙の。かなり長いこと、その「明解」を使っていた気がする。
 
◇ ◇
 
そのうち、大学生になって電子辞書を使うようになり、収載コンテンツの都合で国語辞典は基本的に「広辞苑」だったのだが、iPhoneを買って色々アプリを入れているときに出会ったのがデジタル版の「大辞林」。
 
もう、この辞書の雰囲気に呑まれてしまって、電子辞書も「大辞林」が収載されているものに買い換えるという始末。
 
ただ何ぶん、「大辞林」の冊子体を買おうと思っても、部屋の中では大きすぎて邪魔なのだ。期待の“大型”新人となるだろうけど。ということで、当面は電子辞書の「大辞林」を使い続けるつもりだ。外出時に持ち歩けるので安心だし。
 
スマホやケータイよりも、電子辞書のほうが安心できる。
 
◇ ◇
 
「故事・ことわざ・慣用句辞典」(第二版)は、収録語数が多いらしいので購入。息子に格言などを訊かれることが増えたのが理由のひとつ。部屋にさげている日めくりカレンダーを見て、息子が質問するようになった。「これ、どんな意味?」
 
日めくりカレンダーは、たぶん皆さんが使っているんのと同じシリーズだと思うけど、毎日ひとつずつことわざや格言が載っている。私も毎日読んでいるのだけど、由来がはっきりしない格言とか気持ち悪い。なので、それ対策用でもある。それが理由のふたつ目。
 
でも、期待の新人君で調べてみても、やはり由来や意味が不明なものが結構あって、どうしたもんかな、と。ネットで検索すると、同じカレンダーを使っていると思われる人のブログがヒットしたりするんだけど、由来が不明なままで安心していたりして、ワタクシ的には気持ち悪さが残ったままになる。
 
◇ ◇
 
まあ、ともかく、辞書は人間とは違って即戦力なところがイイな。どんなレベルの辞書であっても、とにかく連れてくればすぐに使い物になる。たとえそれがポケット版の字引であったとしてもだ。
 
そうそう。相変わらず「新明解」の「トラ」は皮が敷物用みたいだし、「サイ」の角は漢方用らしいし、「読書」は人生観を確固不動のものたらしめたりするために行うらしいので安心した。寝転がってマンガを読んだり、電車の中で週刊誌を読んじゃいけないんだヨ。知ってた?