四季一筆

徒然に。

卯月十二日、ふと思い出す

もう随分むかしの大学生の頃、大学の敷地内の池にコイが泳いでいた。どこの大学にあると思うけど都市伝説というやつで、大学の池はちょっと離れたところにある公共の公園と地下でつながっていて、公園の池と大学の池との間をコイが行き来している――というやつ。「いや、ほんとだって、同じ柄のがいたんだから確かだって」とか。
 
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大学が国立なので、国有財産である池のコイ全てに備品管理ラベル(銀色)が貼ってあるから獲ってはいけないとか。「じゃあ、貼ってないのはどうなんだ?」「食べても構わない」とか。
 
◇ ◇
 
三種の神器というやつがあって、確か長靴、懐中電灯、ヘルメットだったと思う。大学のある町があちこち工事中だったり造成中で未舗装だったからだし、街灯が設置されていない区画があったりしたから。もちろん、建設中の建物から何が落ちてくるかわからないからヘルメット着用。
 
まあ、わたし達が入学したときには、既にそんな時期は過ぎていたみたいだけど、ところどころ街灯がつかない区画があった。どうやら町の税収が足りなくて電気代が払えないから消してあるらしい、とか。
 
先日、何十年ぶりかで訪れてみると、大学の内外周辺で除草があちこちできていなかった。やっぱりお金が足りないらしい。というか、無闇に広くしすぎたんだろう。
 
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たまたま「フロンティア」という言葉に出くわして、その所為で、かつてのフロンティアだった(いまでも?)、大昔に暮らしていた町のことを思い出していた。
 
▼【閲覧注意】筑波大学のアブナイ都市伝説 - NAVER まとめ
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