四季一筆

徒然に。

卯月二十一日、旬が回る

気温が高くなってくると、自然、熱いものよりも冷たいもの、涼しげなものを食べたくなる。ということで、安直なことに、今夜はスーパーで買ってきたパック詰めの鮨。
 
中に、小さなイカの足(ゲソ)が載ったのがあったが、あれはヤリイカだろうか。ふと思い出して調べると、今はちょうどホタルイカの旬で、「ホ」の項目だからすぐ隣に「ホヤ」が6、7月に旬とある。
 
▼ホヤ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%A4
 
▼【みんなが作ってる】 ホヤのレシピ 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが287万品
https://cookpad.com/search/%E3%83%9B%E3%83%A4
 
あの気味悪い外見のやつだけど、美味しいのだそうだ。今度みかけたら、ひとつ買ってきてさばいてみようと思う。……なんて話したら、「ミルガイが食べたくなった」とカミサン。バター焼きが美味いんだよなぁ。この辺のスーパーに出るだろうか。ちなみに旬は2〜4月で、そろそろおしまい。
 
二番目に通っていた大学の街には古書店の他に、どうしたわけか鮮魚店が幾つかあって、季節になると古い店先に、あの赤から黄色の鮮やかな色のホヤがたくさん並ぶのだった。いまではすっかり様変わりしていて、こざっぱりとしたマンションとかが建ち並び、古い店屋や甘味処はなくなってしまっているようだ。
 
◇ ◇
 
旬といえば、先日はカミサンがキビナゴの惣菜を買ってきてくれた。
 
幼少期が北九州の私にとって、キビナゴの姿形と風味とは、遥かむかしの幼児の頃の味覚と結びついていて、煮付けたキビナゴの醤油のしょっぱさが嫌いだった。きっと家族が料理下手だった所為だろう、と今では思っている。
 
キビナゴ、実は刺し身が美味いと知ったのは東京に来てからで、なんで子どもの頃、食べさせてくれなかったんだろう、て、料理が下手だったからなんだろうけど。小さくてさばくのが面倒だし。
 
◇ ◇
 
季節がゆっくりと回って、食材の旬が入れ替わり始めているけど、この二、三日で一番うれしかったというか、ああ、夏が近づいたねぇ、と思ったのは、4本128円の千葉県産きゅうりを浅漬けにしてバリバリ食べたときでした。
 
うん。そろそろトマトも許せる季節かな。