四季一筆

徒然に。

卯月二十二日、地震雷火事親父

殆どの人が気づかないうちに、サッカー場サイズの小惑星が月の軌道より内側を通過していたとか、スマホやパソコンが原因不明の突発的フリーズを起こしたのは宇宙線が原因だったかもとか、日本だけでなく世界的に火山活動が活発になってるんじゃないかとか、核実験は止めるけど核兵器を捨てるとは言ってないとか、なんだかきな臭いんだけど。
 
▼2018 GE3 - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/2018_GE3
 
▼宇宙からやってくる見えない脅威?!|NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2018_0419.html
 
東日本大震災津波で亡くなった、当時小学校六年生の子が、生きていれば新年度で二十歳で、だから仏前に酒と煙草を供えたとか記事を読んでしまい、震災当時の状況についての空白の多いタイムラインについて読み直したからなのかもしれないが、自分にはどうしようもない力というものを、どこまで避けることができるのかな、とか考えていた。
 
◇ ◇
 
随分前からだが、洗面所で歯磨きしているときによく考えるのが、自分が死ぬときには何か圧倒的かつ巨大な存在に瞬間的に圧殺されるんじゃないか、ということ。こうやって歯磨きをしているときに、何の予兆も前兆も予感もなく、思考が途切れて、それでおしまい。
 
もしかしたら井上靖の「大洗の月」とか読んだからかな。「間歇的に年に何回か自分を襲って来る亡びの予感のようなもの」というやつに共感して。ああ、でも、読む前からそんな感覚を抱いていたからこその共感なのか。
 
◇ ◇
 
ともかく、何か圧倒的なものに消されてしまうとしても、家族を巻き添えにするのは最小限に抑えたいと思う。だから地震に備えての「防災用品」とか「備蓄」とかになるわけだけど、そんなものを考えるときのフレームワークとして役立つものがある。
 
地震・雷・火事・親父
 
この、古くから言いならわされているであろう“ことわざ”だが、これを次のように分解・拡張したらどうだろうか。
 
(天災系)
地震」:地殻変動とそれによる天災。地震のほか、噴火、津波、土砂崩れなど。
 
「雷」:空に由来する天災と一部人災。降水、強風、その他の落下物(小惑星人工衛星、航空機部品、ミサイル)
 
(人災系)
「火事」:一般火災も含む人体の炎症の原因となる人間由来の災害。爆撃、砲撃や生物化学兵器も含む。
 
「親父」:テロ、暴動、交通事故、通り魔など人対人の衝突。公共の場における高齢者の“キレ”なんて文字通りだ。
 
このように、温故知新で“ことわざ”を防災フレームワークとして活用することができるのかもしれない。
 
◇ ◇
 
ああ、そうだ、備えについてだった。
 
コーマック・マッカーシーの「ザ・ロード」(黒原敏行訳、早川書房、2008)を読んで痛感したのは、まず「水」と「明かり」、このふたつを確保することが生き残るための基本中の基本なんだろうな、ということ。
 
水は防災備蓄として用意しているけど、「明かり」については市毛良枝さんの「ヘッドランプ」について最近なにかで読んで、なるほどなぁ、と思ったので早速 Amazonで注文しちゃいましたよ、っと。USB充電のやつ。マグライトは持ってたけど、やっぱり両手が自由になることは大事だよなぁ。
 
まあ、高性能ヘッドランプがあるからって、サッカー場サイズの小惑星が頭上に落ちてきたらどうしようもないんだけど。