四季一筆

徒然に。

睦月二十四日、エアコンに頼らない

寒気がやってきた。用事でN橋まで行ったのだが、ビルの間を吹き抜ける風が、まるで冷凍庫の扉を開けたような具合。
 
朝なんて平気で氷点下まで下がるもんだから、エアコンの暖房が動かない。霜取りしているのだ。毛繕いばかりして全然はたらかないので、エアコンは諦めて床暖とセラミック温風ヒーターとを最強にセットして動かしたら、ブレーカーが落ちた。
 
◇ ◇
 
ここは20年前の新しくもないマンションで、窓のガラスが一枚板なので防寒を期待できない。なので、長いビニールカーテンを内側にぶら下げて、それに加えて厚手の遮光遮熱カーテンを下げているけど、やっぱり隙間から冷気がひやひやと流れてくる。
 
しかも窓ガラスにはびっしりと結露の水滴。もちろん玄関の鉄扉にも結露が流れ落ちて、三和土(たたき)がびしょびしょになっている。玄関の上がり框(がまち)にもビニールカーテンを下げているのだけど、結露に対しては効果が殆どない。扉の隙間から、おもらしをしたように水が外にスジをひいて流れ出している。
 
2020年に「改正省エネルギー基準」が義務化なんて言ってるけど、遅すぎるよ。きっと防寒カーテンとか窓ガラスの下の方に貼り付ける結露対策グッズを作っている業界団体の陰謀に違いない。その手の企業が、後継者難で廃業して消え去っていくのが2020年ころなので……なわけないか。
 
◇ ◇
 
きのうの雪掻きの筋肉痛が腰に出てきた。まあ仕方ないかな。そして、きのう寄せておいた建物北側の盛り雪に大喜びした近所の子供達が、それぞれスコップを持ち出して崩して遊んでましたとさ。目撃した息子によると、雪かきが終わったあとの夕方にやったらしい。
 
きれいに除雪されていた地面が、雪と氷のかけらで真っ白で、バキバキで、凍っていました。雪や寒気よりも、子どもの無邪気さのほうが怖ろしいわい。春一番が吹くまでお手上げだな。