四季一筆

徒然に。

睦月十九日、冬にそなえる

朝、シャワーを浴びながらクリスマスソングなんて鼻歌で歌っている自分に気づく。大雪で行くところもないから……とか。ああ、クリスマスからひと月も経ってしまったのか。早く次のクリスマスが来ないかな。今度こそ、部屋を片付けて、サンタクロースや天使の小さな人形を飾るのだ――と何年も同じことを考えて実現できていないのだけど。
 
◇ ◇
 
けれども、今年のクリスマスの前には町内のハロウィンの集まりがあり、その前にはリンゴ狩りとか運動会とか夏休みとかあるし、何よりいまは未だ一月で冬が終わって春がやって来ないことにはどうしようもないではないか。
 
◇ ◇
 
そこで、はたと気がついて、ああそうだ、年度末に向けての書類仕事とかあるんだった、と思うのだ。息子も新学期を迎えるから、あれこれと学校に提出しなければいけないものもあるし、買い揃えないといけない学用品とかも出てくるんだろう。
 
シャワーを終え、次の冬にそなえて、この冬の残りを過ごさなきゃいけないんだよなぁと、ちょっとがっかりしながら髪を拭いていた。既に負けの決まった消化試合の気分だ。