四季一筆

徒然に。

東京メトロの路線図は結果としてスマホ・ファーストだった。

世界中から選りすぐり! 混乱を招くだけのゴミデザイン公共交通機関マップ : ギズモード・ジャパン

路線図のよろしくない例たち。実際は、スマホに地図アプリ、乗り換え案内アプリがあるからどうでもよくなってきているかも。

2016/02/18 14:01

ギズモードの「世界中から選りすぐり! 混乱を招くだけのゴミデザイン公共交通機関マップ」ですが、デザイン性を重視しすぎて、見れば見るほど「?」と混乱する公共交通の路線図を集めて収集・紹介しているサイトについてでした。

以前は、駅のきっぷ売り場の壁にある運賃表示つきの大きな路線図をにらんで、時には乗り換え先の他社線まで見て自動券売機の列に並んだりしたわけです。しかし、最近では乗り換え案内アプリだとか、徒歩部分を補ってくれる地図アプリだとか、下手すると自宅の玄関から目的地の入口までフルフルにアプリがやさしい声で導いてくれますし、SuicaPASMOに余裕を持たせてチャージしておけば料金表なんてものも見ることが全く必要なくなるわけです。

すると、公共交通機関マップだとか路線図だとかは、ますます奇妙奇天烈に前衛芸術化しても構わないんじゃないかな、とか思ったりもします。話題性だけを追求して季節ごとに別々のデザイナーに作ってもらった路線図を更新するとか。

路線図ネタで毎回思うのは、その複雑怪奇さをますます高めつつある東京の地下鉄の路線図が、これまでのテイストを継承しつつも、なんとまあわかりやすさを維持し続けているのか、という私的な賞賛です(拍手)。そこで久しぶりに、パソコンで「東京メトロの路線図」を検索してみました。

Google検索でのキーワードは、まあ普通に考えて「東京メトロ 路線図」ですね。そして、先頭のリンクをクリックしました。すると、

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なんと、表示されたのはスマートフォン向けじゃないですか。検索結果の URLをよく見ると「/sp/」という文字列があり、ああ、これはスマホ向けにデザインされたページなんだ、とわかります。

これが、そのスマホ向け路線図ページ。パソコンで表示したものをキャプチャしました。とにかく小さい画面向けにデザインされているのでいちいちデカい。しかもスタイルシートとか動いていないとか?

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では、パソコン向けの路線図ページを検索で探し出すにはどうしたらいいのかなと調べたところ、「東京メトロ 駅の情報 路線図」を検索キーワードにすればいいらしいことがわかりました。まあ、それにしても、検索結果の URL「/rosen/」はあくまでもリダイレクトページなんですけどね。

実際には「/station/」のようです。

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なぜ、パソコン向けの路線図ページを出すのに「駅の情報」というフレーズを入れるほうがいいのか、と調べてみたころ、h1要素の中身が強く影響しているように思われました。

  • スマホ向け路線図ページの h1は「路線図」である。
  • パソコン向けでは h1が「駅の情報・路線図」である。

これがスマホ向け路線図ページのソース。

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これがパソコン向けのソース。

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Google検索で時々感じているのですが、中点「・」は語の区切りではなく語の一部として処理されているんじゃないかと思うのです。もしこれが中点ではなく空白を使って「駅の情報 路線図」のように表記してあったらどうなんだろうなぁ、と。それとも、Googleのモバイルファースト政策が影響しているのでしょうか。

まあ、今後、東京メトロの路線図をパソコンで検索するなんてことはますます減っていくでしょうから、どうでもいいことなんですけどね。