四季一筆

徒然に。

弥生二十四日、野球観戦(テレビで)

春休みに入った息子が、朝食を食べてすぐに「外遊びにいきたい」と言うわけだが、外遊びなんて普段からやっていること。
 
春休みという宿題のない長期休暇なんだから、午前中から勉強するのも悪くないぞ、取り敢えず、これからの二週間で何をやるのか考えてみろよ。何をどれくらいやるのか。いつまでにやるのかを書き出してみろよ……ということでやらせてみた。
 
ところが、普段やらないことだから、塾の四教科の宿題を書き出すだけで数時間かかってしまった。
 
「いつまでに」をスケジュールできた頃には、春休みが終わっているんじゃないだろうか。
 
◇ ◇
 
ともかく、昼御飯はカレーライス。念願のポークカレーではなくて、相変わらずのレトルトだけど、久しぶりだったので、息子は喜んで食べた。
 
◇ ◇
 
昼食の食器を洗っているあいだ、ラジオからは甲子園球場センバツ高校野球の中継放送。ああ、そうだ、と思い出し、いい加減煮詰まってオーバーヒート気味の息子を誘って、テレビでひと試合終わるまで観戦してみた。
 
息子は小学校4年生なのに、野球のルールを知らない。
 
◇ ◇
 
この頃、日本の野球人気の凋落のような話を読んだりするけど、小学校の体育でサッカーはやるけど、野球なんてやらないから、当然のことなんだろうと思う。
 
3回の裏あたりからテレビをつけて解説してやった。試合が終わる頃には野球に面白さを感じるようになった息子は、静岡高校の投手が気に入ったらしい。
 
◇ ◇
 
それにしても、きちんとテレビを観たのなんて、何年ぶりだろうか。息子が生まれて十年あまり、忙しくて夫婦ともにテレビを見ることなんて忘れて、毎日の雑用や仕事に明け暮れてきた。まだまだ息子の相手をしないといけないから、好きにテレビを見るなんてできそうにないけど、たまにこうして、野球の試合を見るのも悪くないな、と思った。
 
そのうち、息子が大人になる前に、家族で所沢の西武ドームへ行けるだろうか。