四季一筆

徒然に。

弥生八日、アカギレ

右手の指の手の甲側にアカギレが出来てひどい。指を曲げると、「プチッ」と関節の上に亀裂が入って、ひどい時は出血する。この数日、三本の指にアカギレが出来ていて、なかなかに面倒くさい。
 
◇ ◇
 
食事を作ったり洗い物をしたりするし、特に右手は利き手でよく働くので、どうしても脂が抜けて切れやすくなるらしい。ハンドクリームを着けるとベタついたりして仕事にならないので、塗りたくって保護することはできない。
 
指先も荒れてきていて、衣類の繊維に引っかかったりするし、風呂上がりの息子の背中やオシリに保湿クリームを塗ろうとすると「痛い」と言われてしまう。でも、塗らないと湿疹でるし。
 
◇ ◇
 
ここ数日かけて「死都日本」(石黒耀講談社文庫)を読んだ。読み終えて改めて考えてみると、日本の未来はフィリピン海プレートに委ねられているんじゃないだろうか、と思った。
 
熊本で地震が起きたのは記憶に新しい。いまは新燃岳が噴火しているし。
 
きのうは熊本・天草で送電鉄塔が倒れたという記事の写真を見たけど、もしかしたら海を隔てて隣り合う鉄塔が送電線に対して直角に少しずつズレて……なんてことを妄想して地図を見た。
 
ああ、この辺は中央構造線の延長線になるのかな? そこで、中央構造線フィリピン海プレートについて検索したら、坂口有人氏という山口大学の先生が15年前に書いた面白い記事とか出てきて、へぇ、なんて思っていた。中央構造線より南側は、言ってみれば定規を使って机の上で掻き集めた消しカス(海洋プレートの堆積物)が溜まって出来たようなものなのか、へぇ。
 
地震活断層(3):沈み込みサイエンス
http://www.arito.jp/LecEQ03.shtml
 
この境に横向きのベクトルを持つ力がかかるので、横ずれを起こす、つまり断層となる。だから、フィリピン海プレートの縁に沿って中央構造線という大断層ができている。プレートの沈み込みで力がたまり、たまった力が解放されるときに地震が起こるのはご承知の通り。
 
◇ ◇
 
ちょっと疲れがたまってつらかったので、長めの仮眠をとったら頭がすっきりとした。そして、アカギレがおとなしくなっているのに気がついた。普段なら防水フィルムを貼っておかないと、洗い物の水が滲みて痛くて仕方ないのに、きょうは平気。ああ、睡眠不足がひどくての、ここ数日のアカギレのひどさだったのか、と。
 
十分に寝ることでアカギレを大人しくさせることが出来るように、断層とか地震とかの地質学的減少も、何かの方法で大人しくさせることができればいいだろうに。
 
◇ ◇
 
でも、それは見方が逆なのか。地球としては、自分の表面を痛める変な生物相こそが迷惑なので、ちょっと身震いしているだけなのかな。