四季一筆

徒然に。

如月二十六日、負け戦

ちょっと、物騒な話題。
 
このところの国会での裁量労働制の統計数字云々のことだが、これは内閣人事局に対する官僚側の謀反じゃないかな、と、皿を洗いながらラジオの国会中継を聞いて思った。
 
内閣人事局とは、ウィキによると「政治主導の行政運営を実現すること」を構想して作られた組織で、政治家が官僚にいいように使われるのを防ぐためなんだろうけど。
 
内閣人事局 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E9%96%A3%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E5%B1%80
 
◇ ◇
 
色々な政策とか何とかを裏付けるための統計数字が様々に出てくるわけだけど、そんな数字を政治家とか大臣が自分でやるわけなくて、自分の部下に命じてやらせるわけだ。でも、直属の部下がそのままやるわけなくて、部下はそのまた部下、そして担当行政府の現場レベルまで、その下請構造は降りていくことになる。
 
つまりは、官僚が現場で仕事をして、その成果が再び大臣レベルにまで上がってきて、それが国会に使われたりしているはず。であるとすると、あの数字は違うじゃないか、方法が間違っているじゃないか、と野党があれこれ言ったところで、それを大臣レベルで把握管掌しているわけがない。
 
とすると実際の責任は局長級未満についてのもので、まあ、課長級がきちんとチェックしていないとか、足りないとか、これやばいっすよボス、とか諫言するやつがいないという話になる。つまり、内閣の御威光が届かない薄暗がりの現場仕事をあげつらって、大臣を責めても時間の無駄なんだよね、きっと。
 
◇ ◇
 
もし内閣府の統御が利いているとすれば、そういう遺漏のある仕事をする人間を官僚に採用している内閣人事局が機能不全であるということだし、統御が利いていないとすれば、それそのものが機能不全の証明となる。
 
負けの決まったいくさってやつ?