四季一筆

徒然に。

如月十九日、僧兵を知る

風呂上がりの息子が「オレ、学校でも塾でも大人しい方だから」というので、内弁慶じゃんといったら「?」という顔をしているので、辞書を引けと言ったら、
 

うちべんけい【内弁慶】
家では威張っているが,外では意気地がないこと。また,その人。陰弁慶。炬燵(こたつ)弁慶。
 
MacOS 辞書 バージョン2.2.1 (194))
 
なんて意味を初めて知って、へぇと言っていた。「陰弁慶」とか「炬燵弁慶」というのを、私は初めて知った。へぇ。(もちろん息子は小学生の国語辞書で調べた)
 
◇ ◇
 
弁慶は僧兵の出で立ちだよな、「僧兵って?」。ということで辞書を引いて何となくわかった風の息子。でも、どうしてお寺のお坊さんが兵隊なの? というので、昔はお寺も貴族や武士を相手に勢力争いをしていたから、自前の兵隊が必要だったんだよ。お寺なんて山の上にあって守りやすいし、攻撃しにくいだろう。
 
「ふぅ〜ん」。
 
◇ ◇
 
そんな話をしていたら、カミサンが来たので、比叡山の焼き討ちとかあったよね、信長ね、「何で信長がお寺焼くの?」、お寺が信長の言うこと聞かなかったからだよ、そうそう、昔のお寺って一種の城だったんだよね――なんて話になった。
 
「マイクラで、山の上にお寺を作ろかな……」と息子はニヤニヤとしている。保育園時代には忍者になりたかったようだが、小学校5年生になって僧兵になりたいとか言い出したらどうしようかな。先日は宮大工になるとか言っていた。何かで金剛組を知ったらしい。