如月十五日、ゴクゴクと読む
宗田理氏の「ぼくら」を最新刊まで読み終えて、次は姉妹シリーズの「2年A組探偵局」シリーズを読んでいる。私ではなくて、息子のことなのだが、まるで、水をごくごく飲むように読んでいる。
早く次のお話が出ないかな、と新刊を気にしている。お話のネタは大丈夫なのかな、とか心配もしている。いや、私としては作者の年齢のほうが気になるんだが。「ぼくらの七日間戦争」の作者はそろそろ卒寿ではないか?
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このあいだまで息子が読んでいたのは「暗号クラブ」であり「トリプル・ゼロの算数事件簿」だったし、その前には「銭天堂」だった。丁度そういう年頃なのだろう。読みたいときに読みたいものを読めるようにと、まるで燃え盛る罐(かま)に石炭を放り込むように次々に本を投げ込んでやっている。この暴走特急は何処へ向かおうというのだろうか。
学校の図書室は使い勝手がわるくて、借りたり返したり探したりが難しいらしいし(なんのための図書室なんだろうか)、公共図書館までは遠いしそもそも品揃えが悪いとか、予約待ちに時間がかかるとかあって、息子の渇きを癒すことが出来ない。
私の住んでいる町には大学が三つ集まっているのだが、期待できるような書店が皆無。だから地元の図書館も本屋もあてにはならない。
電車で十分のターミナル駅にあるS堂とかJ堂とかの大型書店も品揃えが悪くて、カウンターで在庫を訊ねると「2週間かかります」とか平気な顔しているそうで、行く気にならない。勢い、ネット通販大手のAで注文することになる。
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常々、私は持論として「馬を水場まで連れて行くことは、水を飲ませることはできない」と思っているのだが、水を飲みたがっているのだから水場まで連れて行くだけじゃなくて、足りなければ水を汲んできてあげようというわけだ。この傾向がいつまで続くのかわからないけど。
いま一番の問題は、本の置き場である。