四季一筆

徒然に。

水無月三日、6月の祝日

梅雨の到来に追いかけられるように、あちこちで運動会をやっている。先週は三軒茶屋で小学校の運動会をやっていたし、きのうは板橋の中学で運動会をやっていた。きょうは中野区の人と運動会の話になったのだが、同じ区でも5月から6月初旬の春開催と、9月末から10月の秋開催と、学校によって異なるところがあるらしい。
 
息子が通う区立小学校は、いつもは秋開催なのだが、去年は校庭整備で夏休み以降の校庭利用ができなかったので、春開催となった。
 
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いまから数十年前は、10月10日の体育の日に合わせて秋開催が当たり前だと思っていたけど、いまは各校、各地区の思惑が関係しているのだろう。
 
息子の学校は運動会での鼓笛行進が名物で、その練習時間を確保するために秋開催だ――と聞いている。どこまで本当か知らないけど、そうでなくても4〜6月は健康診断、体力測定などの“検査系行事”がたくさんあるので、運動会の練習なんて出来ないな。遠足もあるし。
 
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秋は秋で行事が目白押しな感じだ。音楽会、学芸会、展覧会の“文化系行事”が色々とあるし、なんと言っても6年生は中学受験に向けて殺気立ってきている時期だろうし。進学熱の高い場所では、東京の私立中学受験がおこなわれる2月1日に、クラスの数人しか登校してこなかった、というような話も聞こえてくる。そうしたら、運動会は春開催にしたくなるか。
 
それに9、10、11、12月は祝日が多い。そうやってただでさえ授業日数が減ってしまうと気が気でないでないかもしれない。(まあ、塾はそんなの関係なく授業してるみたいだけど)
 
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私が通っていた中高一貫校は、運動会も文化祭も秋開催だった。しかもご丁寧なことに11月の文化の日に全校マラソン大会なんてのがあって、これが高3生にとっては邪魔以外の何ものでもなかったのだろう。のほほんと過ごしていた私は何とも思わずに参加していたけれども、いわゆるデキるやつらは防衛大学校を受験していた。同じ日に受験日のひとつがあたっていて、そこで受験するならマラソン大会に出なくても済むからだ。
 
たぶん、彼らにとっては、3ヶ月後の大学受験シーズン本番のための準備運動のようなものだったのだろう。
 
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天気予報によると、東京では次の週半ばに雨予報が出ている。そろそろ梅雨に入るのだろう。この週末は青空が見えて、運動会には好い天気だった。ラジオでは、この好天を活用して、雨対策をしてくださいと言っていた。雨樋の点検とか、側溝のごみ浚いとか。
 
冬物の洗濯と衣替えにも好い。
 
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毎年思うのだけど、8月の「山の日」なんてわざわざ休みにしなくても、盆休み、夏休みがあるからいいじゃないか、と。それよりも、休日のない6月に「雨の日」とか作ってくれないだろうか。曇天雨天で、ただでさえ気分がふさぎがちになるのだから、そんな気晴らしの一日とか連休とかがほしいと思う。