四季一筆

徒然に。

水無月四日、タクシーという贅沢

都心から西に向けて走る鉄道はあるが、都心を中心として環七とか山手通りと平行に同心円を描くように走る鉄道がない。ということで、板橋から中野、世田谷方面への移動には、いったん山手線あたりまで入り込んで南北に移動して、それから西に向かうことになる。
 
けれども急いでいるときには、いちいち副都心線で新宿に出てから総武線に乗り換えて……なんてことはまだろっこしいので、バスを使うことになる。けれどもバスはバス停にしか止まらない。そして今日は朝から陽射しが強くてマイった。
 
◇ ◇
 
バスを降りて、バス停から10分ほど歩いて出先についたときには汗びっしょりで、取り敢えず上着なしで来たけど、半袖シャツにすればよかった、と後悔した。
 
◇ ◇
 
帰りがちょっと遅くなって、そろそろ息子が小学校から帰ってくる時間だから、急いで帰らないといけない。加えて、まだまだ日射しが強くて、この中をテクテク歩いたりとか電車を乗り換えたりとかはうんざりだ。暑さ馴れしていないので頭が少し痛いみたいだし。

ということで、明治的表現で「奮発して」タクシーを使った。出先から自宅まで6キロちょっと。バスや鉄道を使うと小一時間かかるところが、10分ちょっとで到着。けさの苦労はいったい何だったんだ。
 
タクシーの中ではノートにメモを書いたりできたし、涼しかったし、なんと言っても家の前まで運んでくれるからラク。これなら2300円の料金も納得できる気がした。
 
◇ ◇
 
よく、タクシーは贅沢だなぁ、と思うのだけど、車を所有するほうがずっと贅沢――というより無駄だなぁ、と思う。それに、運賃を惜しんでバス停や駅ホームで途方にくれるのも莫迦らしい。
 
きょうは出先で色々とためになるお話を伺うことができたんだけど、それよりも何よりも、本日の収穫はタクシーの快適さを再確認できたことかもしれない。
 
もちろん、息子の下校時間には間に合いました。