四季一筆

徒然に。

如月二十二日、カマキリの羽化

息子が持ち帰った塾の問題に、「カマキリの羽化は春夏秋冬のいつか」というのがあって、正解は夏なんだけど、「羽化」? と思ってしまった。カマキリは不完全変態なので羽化しないんじゃないの? と思った。あれ、でも羽ついてるよな。
 

うか(-くわ)
【羽化】
(1)昆虫が幼虫または蛹(さなぎ)から変態して成虫になること。
(2)人間に羽が生え、空中を飛べる仙人となること。うけ。
三省堂 スーパー大辞林 3.0)
 
当然、ここでは(1)のほうで、「幼虫または蛹から変態して成虫になる」とある。そう。「幼虫」または蛹なのだ。カマキリが卵からわらわらと孵化してくる親をそのまま小さくしたような鼈甲色のやつは幼虫で、それが何度か脱皮して、最後に羽つきの成虫になる。そのときを「羽化」というわけだ。羽化直前の幼虫を「終齢幼虫」というらしい。
 
◇ ◇
 
カミサンは小学生の頃、カマキリの卵を自宅に持ち帰って玄関でやっちまったらしくて、それも一度や二度ではないらしい。あれ、一匹だから可愛いんだよね。数百匹が孵化したら、ちょっと、……。
 
◇ ◇
 
うちの周囲は住宅街で、カマキリなんて年に2回も見るかなどうかなというくらいで、だから息子がカマキリの卵を持ち帰る“危険性”なんてものも殆ど無いから安心なんだけど、一度くらいは、そんなハプニングがあってもいいかな、どうかな、と思った。
 
テキストや資料集やYouTubeだけじゃなくて、ナマの体験として。