四季一筆

徒然に。

夢の残り香

立派になった最寄り駅らしきところから私鉄のバスに乗ろうと並んでいるんだが、行き先の知れないバスがやってきた。私は並んでいた乗客の列から離れて、人びとが乗り込んでいるバスの前に回って行き先表示を確かめようとするが、わからない。実は結果的に割…

けさはぐったりしている。酒を飲んだわけでもないのに、気怠い。なんだろ。湿気の多さかな。 10時過ぎに寝床から起き上がってみると湿度計が74%とかで、そんな具合なんじゃないかと思った。息子はお腹を壊して夜中にトイレにこもっていて、けさは食欲がない…

開発者が想定すべき「現場」の死角

自宅使いの某社製プリンタ複合機はすでに製造終了。ネットで検索してみると 2017年に登場しているから、商品としての寿命が5年くらいか。 さっき席を外していた間に入電していたようで、着信履歴の番号でネット検索したら「世論調査」とか、実態は特殊詐欺の…

組成式、分子式、示性式

息子が昨夜寝る前1時間で、化学の小テスト「対策」をしていた。何のことはない。一夜漬けである。 学校の授業の配布プリントには「組成式」とあってX-Yマトリクス表で空欄が百個以上あり、縦軸・横軸に「○○イオン」のような正負イオンの部品が「水酸化物イオ…

迷惑メール考

某通販サイトで買物する。以前は、お買い上げ確認とか、商品発送とか、お届け完了のお知らせがメールで来てたんだけど、ここ一週間くらいのあいだ来なくなった。使っているメールプロバイダが勝手に受信拒否しているとしか思えない。Twitterで検索したら同じ…

謹賀新年 2023

本当は毎日でも書きたいわけですが、やっぱり元旦にしか書けないという、困ったもんです。4年目=4回目です。 あけましておめでとうございます。 2020年から本格的に始まった Covid-19キャンペーンも、4年目となってしまいました。去年は、某国が隣国に攻…

謹賀新年 2022

だんだんと毎年の元日に「謹賀新年」とだけ書き込む変なブログになりつつありますが、どこかでブレークスルーのようなことを起こしてバリバリ書いていきたいとは思います。 謹賀新年。やれやれ、何とか生き延びて2022年を迎えたよ。ことしは何がしたいかな。…

謹賀新年 2021

はてなから「1年前のブログを見ましょう」なんてメールが来て、ああ、一年間なにも書いてないや、ということで。 去年の今日は「こうもりで行こう」なんて勝手なことを書いていたけど、結局、息子の中学受験とか、その後の臨時休校とか、なくなってしまった…

謹賀新年 2020

令和二年。 新しい元号になり、その最初の正月ということで、一年半ぶりにポストしてみる。いや、理由なんて何でもいいんだけど、何にでも意味を見出せるのがヒトの優れたところ、スゴイところなんだろうと思う。そのスゴイ能力は誰もが持っていて、「それを…

水無月十三日、読む

『本の雑誌 7月号』が到着。巻頭の個人書庫は夢枕獏氏。京極夏彦氏のような黒張りの地下要塞のような書庫もいいけど、夢枕氏の生成りの書棚もいい。ともかくわが家は収蔵量が最大の問題で、本を収納するために引っ越すか家を建てるかしないといけないのかな…

水無月十二日、次はない

日本は失敗を許さない、認めない国だと聞く。一度の失敗で完璧に失脚するとか、再起の機会が与えられない。一度の失敗が死を意味する。それは、心のゆとりの無さが現れているのだろうか。 ◇ ◇ 常々、日本は「災害立国」だと思っている。豊富な自然災害が文化…

水無月十一日、見ない。

洗面所に立ち、ヒゲを剃る。ハミガキする。あるいはトイレや、仕事場の椅子に座って沈思黙考にふける。 そういうとき、よく目をつぶっている。 ヒゲソリやハミガキのときに頼っているのは触覚や音だ。匂いを参照していることもあるかもしれない。指先に触れ…

水無月十日、見る。信じる。

見ることと信じることとは、あまり関係ない気がする。 見えているから信じるというのでもなさそうだ。 ◇ ◇ 最近見た夢。 どこかの広い建物の屋上に立っている。床面積の広い建物で、学校とか病院とかを思わせる広さだ。高さもかなりあるらしく、屋上のほぼ中…

水無月九日、ツメキリ

息子の学校で、インターネットやスマホの使い方についての講義のようなものがあったらしい。ネットの、特にSNS絡みの事件がおき続けているけど、小学生のうちに手を打っておこうということだろう。 息子には「中学卒業までスマホはダメ」と言ってあるし、息…

水無月八日、夏至間近

あと十日ちょっとで夏至。一年で昼が一番長い日がやってくる。12月の冬至から半年で、日に日に昼の時間が伸びているはずで、だから、その最長の日がやってくるのだから気分的にも盛り上がって最高潮! て具合になるなら、日本でも「夏至祭」のようなことを大…

水無月七日、最強の筆記具

油性のノック式ボールペンが、自分にとって最強の筆記具となって何年になるだろう。某文具メーカーのノック式の油性ボールペンを随分ながく使い続けている。もちろん、一本のボールペンを使い続けているのではない。パーカーのボールペンだったら、芯を交換…

水無月六日、梅雨入り

とうとう東京にも梅雨が訪れた。これからひと月半、「忍」の一字で耐え忍べば光あふれる夏がやってくる! なんて思えたのは大学生までのことで、会社で働き始めたら何のことはない。梅雨だろうと夏だろうと、開くことのない窓の内側で、いや、そもそも窓すら…

水無月五日、炭酸水

数年前のこと、ふだん何を飲んでいるかという話題になった。話の相手はみんな地元を中心に働いている人たち。「地元」といっても都心から十キロあまりしか離れていないところなんだけど。 「炭酸水」と応えると「えーっ!」と驚かれてしまった。全員オッサン…

水無月四日、タクシーという贅沢

都心から西に向けて走る鉄道はあるが、都心を中心として環七とか山手通りと平行に同心円を描くように走る鉄道がない。ということで、板橋から中野、世田谷方面への移動には、いったん山手線あたりまで入り込んで南北に移動して、それから西に向かうことにな…

水無月三日、6月の祝日

梅雨の到来に追いかけられるように、あちこちで運動会をやっている。先週は三軒茶屋で小学校の運動会をやっていたし、きのうは板橋の中学で運動会をやっていた。きょうは中野区の人と運動会の話になったのだが、同じ区でも5月から6月初旬の春開催と、9月末か…

水無月二日、何事もない

ゴミ袋を持って朝の玄関を出ると、週末の青空に白い雲がぽかぽかと浮いていた。暦では夏に入ったが、まるで春の温かい匂いがするような空気で、きょう一日何事もないことが保証されているような気がした。 どこか遠くの離れたところには、耕されつつある畑が…

水無月朔日、人はあそびたい

どうしてこうも我が子は胡乱(うろん)なんだろうか、と思い煩っていたら、私自身の三歳の頃のことをぼんやりと思い出した。 においとともに記憶が浮かんでくる。良いにおいではないのに。 ◇ ◇ 側溝の底をチョロチョロと流れている汚れた水の流れの中で、白…

皐月三十一日、歳をとれない世界

「一億総活躍」て、最近聞かないんだけど、どうしたのかな。まあ、病気持ちだとかジジババになっても働かなきゃいけないんだとしたら、生き地獄の一種かと。 きのうは、健康寿命を伸ばして環境に優しく高齢者の自動車事故を減らすには自転車がいいんじゃない…

皐月三十日、自転車は弱い

高齢者の運転で死傷事故が報道されるのが珍しくない。茅ヶ崎の90歳とか立川の85歳とか、本当に痛ましいというか、おそらく他人事ではない。実際、私の父親も80過ぎても運転して、車庫入れに失敗して塀を壊すとかやらかしている。離れて暮らしていたので知ら…

皐月二十九日、素数が好きな理由

小学生の頃に好きだった数字は、2とか4とか5というような「カチッとした数字」だった。ちょうど、ミニ羊羹のような、と言えばわかるだろうか(わかるわけないか)。小さくて、充填式で、手のひらサイズの四角いビニール製の包装にみっちりと入って直方体…

皐月二十八日、「算数ができる」とは

小学生の息子が塾に通いだして、一年以上になる。私自身、小学生のころの勉強なんて授業の様子も含めて殆ど忘れているのだけど、息子の勉強に付き合ってゆっくりとたどり直してみると、なかなか面白いもんだなと思う。そして悔しいとも思う。こういう勉強の…

皐月二十七日、僕らが滅亡を好きな理由

「日経サイエンス」2018年6月号に『「勝つための議論」の落とし穴』という面白い記事があった。 いわゆる“議論”というやつには二種類あって、(A)学ぶための議論、そして、(B)勝つための議論なんだそうだ。 ◇ ◇ (A)学ぶための議論の目的は、両者が議論を通し…

皐月二十六日、黙してから語る

このところ、人が語るということは一体どういうことなんだろうか、と考えている。 ◇ ◇ 人が語るには、まず語りたいことを自ら知り、そして語りたいことを語る、そのための時間とかゆとりが必要だ。次は、語られたことを聴く、傾聴するという時間とかゆとりが…

皐月二十五日、汗と畳

むかしは、え〜、つまり、今から40年以上前の私が子どもだった頃は、エアコンなんて普通になかった。 梅雨から夏、そして秋雨が降り始めるまでの蒸し暑い季節には、ガラス窓は開けて網戸で過ごしていたし、夜も風を通すために、雨戸を閉めてもガラス窓は開け…

皐月二十四日、おこちゃまの時代

以下は私見です。偏見に満ちています。取り扱いにご注意を。 ◇ ◇ このところの報道を読んだり聞いたりしていると、まるで子どもだなぁ、と思う事件とか情勢ばかりで、一体なんだろな、と。 知らない、憶えてない、捨てちゃった、でも探したら出てきたよとか…